我々はついに!ということらしいので、この際だからと、まあなかば投げやりな気持ちもあったことは間違いないが、読みきりのナゾトキ漫画がどのようなお話しになるのか作者に聞いてみた。
- 【記者】よろしくお願いします。
- 【作者】どもです。
- 【記者】それではさっそくですが「ナゾトキ漫画」はいったいどのようなお話しなのでしょうか?
と、ここまで話し終えたところで、いやほとんど話してはいないが、作者はおもむろに両手を前に出して”ろくろ”を回すような手つきとなった。
これは何を意味しているのだろう、なぜろくろを回す手つきに…
このサイズはかなり大型の焼き物と読み取れる!いやそれはどうでもいいことだが…ろくろについての疑問は次から次へと出てきた。しかしここで作者がろくろの手をそのままに重たそうな口を開いたので注意を集中することにした。
ろくろ回し
- 【作者】…いいね。
毎年、毎年、なんか無駄な労力をかけているように感じてならないこの企画について製作者にインタビューすることに成功したので、その理由を聞いてみた。
- 【記者】よろしくお願いします。
- 【制作者】どもです。
- 【記者】突然申し訳ありません。ですが、なぜ毎年この企画を行うのかその真意を教えていただけますか?
と、ここまで語ると製作者が口ではなく手を動かした。なにか嫌な予感がする。
その手はどのような軌道をもって最終的にどのような形におさまる動きをするのか注意した。
ろくろだった。製作者はおもむろに前に出した両手でろくろをまわす手つきをとったのだ。
またしてもろくろ。いったいなんなのだ。ここまでろくろ回しが浸透してるとなると、もしかしたらこれは普通のことなのか?
少しばかり混乱したが、製作者がここで顔をあげて話し出す雰囲気を作ったので、注意を集中することにした。
- 【制作者】これじゃん。
出版社なのに出版はしたくないと言う、その理由をさぐるべく我々はサイトの管理人を直撃した。
- 【記者】よろしくお願いします。
- 【管理人】どもです。
- 【記者】今回、なぜ出版したくない出版社を始められたのかお聞きしたく伺いました。
と、ここまで会話が進んだところで、というかそもそも我々だって馬鹿じゃない!今回は最初から手に注目していた。
そう、何が嫌いかで自分を語るより何が好きかで語れとかそういうことじゃなくて、手の動きで語れ!みたいな、なんかだいたいそんな感じの理由で手の動きに注目した。
はたして今回はどうだ!どう動く!はたまた動かないのか…!期待が膨らむ。
管理人がゆっくりと口を開くと同時か?というタイミングでおもむろに両手を胸の前あたりに下から持ち上げるように突き出した。ゆっくりとだ!
そしてその突き出した両手でふんわりと優しい感じで包み込むように、両手を花開かせた!
これはろくろだ…。これはろくろ回しの手つきだ。
やった。ついにやった。我々は勝利した。
しかし我々はこの勝利に酔いしれることなく、勝ち誇った顔で管理人を見上げると同時に管理人の次の言葉に注意を集中することにした。
- 【管理人】ウソだよ。
昔こんなサービスがあった |
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